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映画「TRANSFORMERS」を見てきた

この手のロボットアニメにはもとより興味がなく、実際に観たこともなかった俺は「はいはい変形ロボ変形ロボ」的なノリで見てきた訳だけど、これがなかなかどうして面白くてカッコいい。「ロボットが変形したらワクワクするんじゃね?」という男の子のささやかな夢が、ハリウッドという強大な力を借りて、今考えられうる最高の技術力で結晶化されたといえば雰囲気は伝わるだろうか。

物語自体は非常にシンプルで、要は宇宙から来た異なる金属生命体が味方と敵に分かれて戦う話。味方側は人類や主人公を守ろうとして、敵側は人類など気にせずに地球に来た目的だけを遂行しようとする。この構図は、この手の特撮やアニメで見られるものと全く同じで、一言で言えば子供っぽい。なんの由縁もない宇宙人が人類に味方したりとか、正義と悪が明確に分かれてるところとか、ご都合主義といえばその通り。それでも、わざわざ映画館に行ってよかったと思えるだけの満足感はあった。ここは人によっても意見の分かれるところだろうけど、つまりは物語重視の人にはお勧めできないということ。

この映画の素晴らしいところは、「トランスフォーマー」という非現実的な世界観を実写レベルまでスケールアップすることに成功したという一点に尽きる。変形シーンは何度見ても息を飲むほどのクオリティで、流石に無駄に金をかけてるだけのことはあると感心せざるを得ない。一旦変形ロボットのカッコよさに引き込まれてしまえば、あとは音楽や演出が思う存分楽しませてくれるから、特撮やロボットアニメが好きな人は観て損はないと思われ。

ところで、「この映画の元ネタは何処の原産なんだろう?」という疑問がオレの中にあったので、それに対する回答としてはてなキーワードの「トランスフォーマー」から引用しておく。

日本の玩具会社タカラが1980年代前半に販売していた「ダイアクロン」「ミクロマン」等を1984年アメリカに輸出する際、アメリカの玩具会社HASBROが『THE TRANSFORMERS』と名づけ統一した世界観を設定した。翌年日本にも逆輸入され、現在もシリーズは継続している。

ビーストウォーズ』もトランスフォーマーの一カテゴリ。

0から1を作ったのは日本みたいだけど、1から10を作ったアメリカの功績も無視できない。「日米共同」とするのが現実に即しているのかな。