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〈全日本・紀文豆乳飲料シリーズ「麦芽コーヒー」の500ミリリットルパックを扱う小売店が少ないことに遺憾の意を表明する会〉活動記録

ありがとう池袋、こんにちは沼津

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池袋という街

池袋の1K賃貸に住み始めて1年半余りがたったのだが、思えば今の部屋に住み始めた2020年2月、世界がこのようになってしまうとは誰も予想していなかった。

ちょうどダイヤモンド・プリンセス号が横浜港に入港し、連日ニュースになっていた頃である。

自分もその他大勢もおそらく2020年2〜3月は最後のビフォー・コロナ様式生活を謳歌していた頃で、友人と都内で飲んだりオフィスに出社したりしては、池袋の自宅に帰り着くまでの帰路の短さに感動したものだった。

都内の用事のため出かけるときも多くの場合電車1本で目的地最寄りの駅まで行けた。自宅から徒歩10分で世界第3位の乗降客数を誇る駅にアクセスできるのだから、それはもう無敵になったような気分でいた。

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池袋駅の夜景

大学生の時分にアルバイトをはじめたベンチャーの事務所が西池袋にあったこともあり、池袋は自分にとって大きなウェイトを占める街だった。

ボリューム満点のキッチンABCには何回行ったか分からないし、有名店の「篠はら」、地下街の「」、北口の「えん寺」などなど、おいしいラーメンにも事欠かなかった。サウナにハマってからは「かるまる」にもお世話になったし、東口に渡れば全国トップレベルのシネコンが2つもある。サンシャインシティの噴水広場で声優アーティストのリリースイベントを見た回数も一度や二度ではない。

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世界でいちばん美味しいラーメンのひとつ、篠はらの鯛白湯

便利さの点でこれ以上の土地はないのではないか? と感じる。

引っ越す理由

そんな池袋を離れることにした。理由はいくつかある。

コロナ禍でオフィスに出社する回数が極端に少なくなり、最近はほぼ100%リモートワークで済む生活になったこと。

ありがたいことにネット越しに仕事ができる職種であったため、池袋に住むメリットのひとつであった職場へのアクセスの良さがほぼ無意味になってしまった。

一方で、1日の大部分を過ごす部屋の環境が重要になってきた。1K・25平米の部屋は決して狭いとは思っていないが、もう1部屋あれば仕事のオンオフにももっとメリハリを付けられるのではないかという思いがある。自炊をするのにもう少し広いキッチンがあれば……という不満も徐々に無視できなくなってきた。

最近自動車免許を取得し、車でドア・ツー・ドアで移動できる便利さ、快適さ、そして運転の楽しさを知ったこと。

東京23区内ははっきり言って車を所有するのに向かない土地である。駐車場は高いし、渋滞事情もドライバーに優しくない。もちろん電車やバスなどの公共交通機関だけで生活は全然可能で、事実自分も生まれてから数十年間免許無しで生きてきたのだが、カーシェアやレンタカーでドライブにハマっていくうちにマイカーが欲しい気持ちが芽生えてきた。

車を現実的に所有するのならば、年収を2倍にするか郊外に引っ越すしかないのだが、今すぐ取れるアクションはとりあえず後者だろうということになった。

池袋生活の現実を知り、23区内での生活が青い鳥ではなくなった今、もうひとつ住みたい街があること。

生後2X年を埼玉で過ごしたために膨れ上がっていた東京生活への憧れ、地元へのフラストレーションのようなものは半年ほどかけてゆっくりと解消されていき、今となっては23区内もまぁ選択肢のひとつだよね、くらいの気持ちになってきた。

もちろん便利は便利だが、少なくとも現在の情勢においては部屋の広さやキッチン設備など、都心へのアクセス以上に優先するべき項目があるような気もし始めている。そして、どうせならいっそ沼津くらいまで移動してしまってもいいのではないか? という気持ちが盛り上がってきた。

家賃が安く車を所持しやすい土地なら東京近郊で色々と選択肢があるはずだが、今回沼津という土地を選ぶ理由は何なのか?

ぶっちゃければ「ラブライブ!サンシャイン!!」の影響は大きいのだが、とはいえ、コンテンツの聖地であるという理由だけで東京都心から100km以上離れる決断ができるほど自分は純粋なファンでもないと思っている。

いちばんの理由は何回も訪れてみて分かった土地自体の魅力……というと綺麗にまとまりすぎている気もするが、大体そんなところだ。そこそこの都会でありながら東京へのアクセスも地方都市としては悪くなく、数km車を走らせれば川にも海にも山にもアクセスできる自然の豊富さも兼ね備えている。あと魚介がおいしい。

独り身で友人のいない土地にひとりで引っ越す決断をして後悔しないのかと自問自答し、この数ヶ月間悩み続けていたが、池袋の部屋よりも2倍弱広く、バルコニーから川も海も山も見えて、JR駅から歩ける範囲内で、それでいて家賃も今より数万円安い物件を見つけてしまったことで腹は決まってしまった。

気づけばいい歳になってしまったので、ひとりでフラフラ住む街を決められるのもこれがラストチャンスなのかもしれないとの思いもあり、あれよあれよと言う間に賃貸契約書にハンコを押す自分がいた。

ところで、先日「鎌倉病」というミームが話題になっていたが、海なし県である埼玉で長く暮らした人間にとって海辺の街に対する憧れの気持ちはそれに近い。この病気はおそらく一度海辺の街に住まなければ治らない。

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久米田康治かくしごと』より抜粋

ならばこの際多少強引にでもこの病気の治療を試みたいと思った。結果、やっぱり都会の方が良いじゃん!となって東京にとんぼ返りするパターンも想定解のひとつとしてあるので、そのときは「バカだねぇ」と賃貸初期費用や引っ越し代を無駄遣いした愚かな人間を笑ってやってほしい。

逆に言えばその程度のお金と手間だけで「元に戻す」 (Ctrl+Z) ことができるチャレンジということでもある。

ちなみに、池袋に実際住んでみて負の気持ちが全くないというと嘘になるが、まぁ改めて良い街だったなという気持ちもある。

北口繁華街は死ぬほど治安悪いし、叫び声も救急車のサイレンも頻繁に聞こえてくるし、コンビニの傘置きに置いたビニール傘は一瞬でなくなるし、たまに血が出るレベルで喧嘩している人も見たけど、色々便利だし近所の中華屋の料理はおいしかったし。

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貫山公園から見た沼津市

そんなわけで9月末から沼津市民です。

近くに住んでいる方、よく沼津に遊びに来られる方は仲良くしてください。

過去の記事

駿河湾が好きすぎて船舶免許を取った回。

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在宅ワーク用にスタンディングデスクとセイルチェアを導入した回。

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発端丈山でラブライブ!サンシャイン!!を感じた回。

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