現代文の正しい読み方
たとえば「車輪の下」に出てくるところの主人公にキスを迫る近所のおませな女の子であったり、「舞姫」に出てくるエリスっていう名前からしてどこか魅力的な少女であったり、現代文の時間に扱われる作品にはときどき「設定的には」素敵なおにゃのこが登場するわけだが、作品中での呼ばれ方が「お嬢さん」だったり「かれ」だったりしていまいち現代の感覚にはそぐわない。というか萌えない*1。
そこで、適当に連想した二次元キャラクターを登場人物に重ねて妄想してみよう。上の例であれば「車輪の下」のおませな女の子には「ゼロの使い魔」のルイズを*2、「舞姫」のエリスには「エル・カザド」のエリスを*3それぞれ当てはめてみる。うまくいけば、文体や呼び方などの些細な問題を飛び越えて、登場人物がぐっと可愛く見えるようになるはずだ。
このように、脳内お花畑状態を意識的に作り出すことによって、本来は教科書なんて読む気にもならずに無為に過ごしてきた現代文の時間も、ほんの少しは楽しめるようになるんじゃないか、なんてことをあまりに暇すぎる現代文の時間に考えた。