- 作者: 相田裕
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2002/11
- メディア: コミック
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少女に与えられたのは、大きな銃と小さな幸せ。
「よつばと!」と同じ雑誌に連載しているとは思えない。銃器&少女っていう最近良くある組み合わせではあるけど、単なる萌え漫画って訳でもなく、内容もなかなかにハード。ミリタリー系の知識はさっぱりなので、あまり深くは語れないけれど。
随所に出てくる美術品とか、文化的なあれこれを見ていると趣味が良いとも思えるんだけど、少女をテロ防止のために洗脳するという物語のストーリーは、非常に悪趣味なようにも思える。基本的には悲しい話ばっかりで、決して読んでいて楽しいものではないけど、なんか惹かれる部分があるのも事実かな。
1巻から読んでいくと、少しずつ絵が綺麗になっていくのが分かる。特に1巻と8巻あたりの表紙を比べてみると、最初はかなり色濃く出ていた輪郭の癖が、だいぶ丸くなって馴らされた印象を受ける。
どれだけ幸せな環境に生を受けるか、人は決して選べないけれど、たとえ残酷な命令と洗脳があったとしても、誰かの真摯な愛情があれば、少女も幸せな一瞬を見るけることが出来るんじゃないかな、みたいな内容。温室育ちの日本人代表であるところの一般的学生が言っても何の重みもないけどね。