FLYING

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思えばオレはいつだって嫉妬していた

表舞台で活躍する人々を見ては、オレは焦燥感に駆られ、いつも心の内で静かに嫉妬していた。彼らがどれだけの努力を注いでその場所に登り詰めたのか、何も知らないにも関わらず、だ。はっきりと分かるのは、オレの青い鳥は未だに羽ばたくことを願っているということ。現実の自分は、願望に見合うだけの行動をとれているだろうか。

下を見ても意味がないことは分かっているけど、見上げた空はあまりに広すぎて足がすくむ。でも知っている。空は見上げてその高さに絶望するためにあるんじゃない。翼を広げて羽ばたいていくためにあるんだって。脚光を浴びた自分を想像したときに湧き上がるその気持ちだけが、体を上空へと押し上げようとする原動力になる。

重力を振り切って、上昇したい。青い鳥が息絶えるその瞬間まで。