- 作者: 荒川弘
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2007/03/22
- メディア: コミック
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読者が一番読みたがっている先の展開はあまり見せずに、新しいキャラクターと舞台がどんどん広がっていく第16巻。そろそろ広げた風呂敷たたみ始めてもいいんじゃねーの?って思ったりもするけど、荒川弘はそんなこと気にせずにまだ広げちゃう。やはり続きが気になるのはマルコー医師とスカーの行方かな。
ハガレン読むたびに言ってるような気がするけど、やっぱりロイ・マスタング大佐がカッコ良過ぎる。
「飼い犬になっても、負け犬になるのは耐えられませんな。何よりも私の野望のために、今ここで軍をやめる訳にはいかない」
14巻の台詞だけど、本当にカッコいいと思う。おまけに雨の日は無能っていう、萌えキャラとしての必要条件であるギャップでさえも持ち合わせているのだから、腐女子に人気が出るのも当然だろう。
ともかく、ハガレンはとにかくストーリーの構成が巧い。物語の中で幾度となく視点を変え、同時に起こっている複数の出来事を緊迫感を持って描きながら、それでいてストーリーが混乱することはなく、すらすらと読み進められる娯楽性も併せ持ってる。これでこの作品を好きになるなっていうのも無理な話だよね。