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atpages.jpが障害に見舞われている話

追記(2012-04-29T02:23:00+09:00):どうやらドメイン障害から復活したようなのでこの記事の意味はあまりなくなりました。

無料レンタル鯖サービスのatpagesが4月26日頃から大規模な障害に見舞われているようで,一部のサーバーどころか,サービスのトップまで閲覧できない状況になっています。現在,公式の障害情報は以下のページで公開されています*1

@PAGES お問い合わせフォーム

曰く:

原因と致しましては、ドメイン管理会社の不備により
atpagesのすべてのサーバが参照できない状態になっています。
ドメイン管理会社へ復旧の依頼を行なっております。

とのことで,”ドメイン管理会社”が動かないことには復旧する見込みはなさそうです。とはいえ,atpagesユーザーとしてGW中ずっと自サイトが見れないというのも嫌なので,なんとかしてatpagesのサイトを見れるようにしよう,というのがこのエントリの趣旨です。

上記サポートページによれば,現在,以下の様な暫定対応がなされています:

弊社では暫定対応といたしまして、
新たなドメインatpage.jpを割り当て、お客様のサーバに接続できるようサーバ等の設定を調整実施し、
「atpages.jp」の部分を「atpage.jp」と書き換えることで接続いただけるようにいたしております。

ここでは,「atpages.jp」へのリクエストを自動的に臨時ドメインである「atpage.jp」に書き換えることで,atpages.jpを今までと同じ使い勝手で閲覧する方法を紹介します。ただし,Google Chromeの拡張スクリプトを使うため,Google Chromeユーザーのみを対象とした解説となります。

Redirectorの導入

https://chrome.google.com/webstore/detail/lacckjdlmkdhcacjdodpjokfobckjclh

まず初めにこちらの「Redirector」という拡張機能を導入します。この拡張は,ユーザーが設定したルールに従い,HTTPリクエストヘッダ/レスポンスヘッダに含まれる特定文字列を別の文字列に置き換える機能を提供します(一昔前に流行ったProxomitronみたいなもの)。ただし,非常に強力な拡張ですので,利用にはある程度のリスクを伴います。自己責任で導入してください。

ルールの設定

Redirectorのオプションを開き,「Rules Manager」を開きます。表左上の「+」を押して,ルールを追加します。各項目の内容は次のようにしてください:

Name:任意の名前でOKです。「atpages temporary redirection」などでいいでしょう。
Match:置換のトリガーとなるURLパターンを正規表現で入力します。「www\d+\.atpages\.jp」としてください。
Substitution:置換対象を正規表現で入力します。「www(\d+)\.atpages\.jp」としてください。
Replacement:Substitutionを置き換える文字列を入力します。「www$1.atpage.jp」としてください。

それ以外の選択肢などはデフォルトのまま,Saveを押して編集画面を閉じます。新しく表に行が追加されるので,左側のチェックを有効にします。ルールを再編集するには,行をダブルクリックすればOKです。

完了

これで,atpages.jpに対するリクエストはすべてatpage.jpへのリクエストに置き換えられるようになりました。障害が解消されたら,再びRedirectorのオプション画面を開き,置換ルールを無効にするなどして対応してください。

ちなみに,上記の設定をすることにより,私がatpagesに置いているhtmlやphpスクリプトはほぼ正常に表示/利用できるようになりました。

Redirectorは便利な拡張なので,設定次第で他の用途にも活用できると思います。作者様に感謝。

*1:atpages.jpのドメインから閲覧できないので,障害情報も別ドメインでしか公開できない様子……