FLYING

/* TODO: 気の利いた説明を書く */

イヴの時間

未来,たぶん日本。
ロボットが実用化されて久しく,
人間型ロボット(アンドロイド)が実用化されて間もない時代。

イヴの時間』の世界では,アンドロイドは単なる道具として見做されている。もちろん,道具ではなく話し相手や性愛の対象として考える人も居るが,そういう人たちは少数派で,『ドリ系』と呼ばれて蔑みの対象になっている。当のアンドロイドも,普段はプログラムどおりの行動と機械的な応答をするだけのつまらない機械にすぎない。ただ外見が人間によく似ているだけだ。

でも,アンドロイドだって実は色々考えているとしたら? アンドロイドが人間と同じように,感情的に振舞える場所があるとしたら? そんな問題提起を基に,人間とアンドロイドの関係性に鋭く突っ込んでいくのがこのアニメ。ロボットと人間の関係性を描いた作品ならこれまでにもたくさんあったけど,これだけ今の日本に近い世界で,リアルな設定に基づいて描かれたものは珍しいと思う。

イヴの時間』が斬新なのは,登場人物の半分以上が人間なのかアンドロイドなのか分からないこと。だから,人間だと思ってた女の子がアンドロイドだということもあれば,その逆も当然あるかもしれない。逆に言えば,そんな風に間違えてしまえるほどに,このアニメで描かれるアンドロイドは人間に『似ている』とも言える。

『ロボットは人間になることができました,めでたし』は文句なくハッピーエンドだし,『ロボットは感情を持つようになりました。めでたし』だって夢があって素敵だと思う。でも,できることならこれまでにないような新鮮な結末を見てみたい! この作品なら,そんな願いに答えてくれるんじゃないかとちょっと期待している。

個人的な意見を言うと,喫茶店では人間みたいに振舞っていた女の子が喫茶店の外では機械みたいに応答しているギャップとか,絶妙な間の取り方とカット割りがもたらす会話の中の緊張感とかがこのアニメの見所だと思った。とどのつまりはロボ子萌え。

言い忘れてたけど

視聴用のリンク置いときますね。ていうか声優陣豪華すぎね?