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FLYING

〈全日本・紀文豆乳飲料シリーズ「麦芽コーヒー」の500ミリリットルパックを扱う小売店が少ないことに遺憾の意を表明する会〉活動記録

いつかの記憶、あるいは願望のフラッシュバック

think picture

時折、既視感を覚えることがある。季節は決まって冬。脳裏に浮かぶのは暖かい風景。見えたものが幻想なのか、それとも現実なのかはよく分からない。一体何がそれを引き起こしているのかも分からない。ただ、そのイメージは冬の陽射しみたいに暖かくて、いつまでも浸っていたいと思わせるような甘さを併せ持っている。

オレはその感触に足を止めてみる。でもその瞬間、そこにあったはずのイメージは霧散し、ごった返す雑踏だけが現実に戻ってくる。あれはなんだったのかと自答しても、もうそこに答えはない。いつだって、掴みたいものはすぐに手の中から逃げてしまうみたいに。

喩えるならば、遠い昔に帰り道で遭遇したコロッケの匂い。あるいは、自転車の後ろに女の子を乗せてみたい願望かもしれない。もしオレに絵が描けたなら、もっと直接的に伝えることもできたかもしれないけど。