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「ひぐらしのなく頃に解」#05

完全に祟殺し編の圭一の立場を沙都子に置き換えた感じか。「ループ」と「計画の存在」を読者にほのめかし、ヒントを与えることが厄醒し編の目的と思われる。たとえ「なかったこと」になってしまう沙都子でも助けようとする梨花ちゃんの優しさに涙。あと描かれ方からして山狗と関係があるっぽい看護婦(昭和の話だからこの表記で)にガクブル。でもやっぱり沙都子カワイス。このまま絵が崩れなければ何も文句なし。

「仲間への相談」にフォーカスを当ててこれまでのシナリオを考えてみると、まず罪滅し編ではレナが圭一たちに自らが犯した殺人について告白したが、最終的には大災害を招く結果となってしまった(第1話)。厄醒し編では沙都子が圭一たちに梨花の身辺に危険が迫っていることを相談し、圭一たちはそれをシリアスに受け止めたが、証拠不足で危機感を抱くには至らず、罪滅し編と同様に大災害を招いてしまった(今回の話)。

物語な解決のためには「いかに自分の仮説に説得力を持たせるか」がポイントになるので、アニメ派の人たちは皆殺し編以降を観るにあたって「抱いている危機感をいかに伝えるか」に注意して観るといいかも。

次回以降は皆殺し編ってことで、遂に雛見沢の舞台裏が明かされていく。原作では皆殺し編で突然導入された「ループ」や「陰謀」という要素に読者がなかなか付いてこれなかったので、アニメではその失敗を踏まえて厄醒し編を挿入したのかもしれない。アニメでは羽入がもうちょっと必要なキャラとして描かれることを期待している。原作ではあまりに蔑ろにされすぎたからなあ。

前から思ってたけどエンディングは本編・OPと比べて絵柄違うよね。流れる感じの曲調にあっててこれはこれでアリ。

疑問点(重度ネタバレ

ところで、滅菌作戦で機密保持部隊が自衛隊に仕事を引き継ぐ際には、自衛隊の隊員に人為的な災害であることがバレないように、処分済みの死体を不自然でない形に偽装しなければならない。原作の緊急マニュアル第34号にもこの旨が明記されている。

[後続一般部隊への引継ぎ]
災害派遣の一般部隊に、現場を引き継ぐ。不信感を持たれないよう、厳重に注意すること。

具体的には死体を各人の家の寝室に戻すか、既に死体が回収済みであるものとしてどこかに並べるなどの方法が考えられるが、どちらにせよ処分した死体をそのまま教室に放置するなんてことはないはずだ。

となると、沙都子が今回教室の中に圭一の死体を発見したとき、学校で行動していたのは機密保持部隊ということになる。もし既に自衛隊が入っているのなら、住民の死体をあんな形で放置しておくとは考えにくいからね。

しかし、沙都子が殺されずに病院に送られたことを考えると、沙都子を発見したのは自衛隊の隊員ということになってしまう。これは矛盾じゃね?

合理的に解釈しようとすれば、沙都子が圭一たちの死体を目撃してから隊員に保護されるまでにいくらか時間が経っていたとも考えられるが、どうも腑に落ちない。どこか見落としがあろうのだろうか?