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涼宮ハルヒの溜息 (シリーズ第2巻)

涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)

1巻丸ごと、文化祭の映画を撮る話。要するに、アニメ版第0話の舞台裏だ。全体的にだらだらと映画を撮っているだけなので、取り立てておもしろいという訳でもないけど、後半では少しシリアスな話が展開する。ハルヒの映画撮影が現実に及ぼす影響がますます大きくなっていく中で、宇宙人、超能力者、未来人三者三様の考えが語られる。

科学って言うのは基本的に、現実に発生した出来事を都合よく説明するために作られた理論でしかないわけで、本当のところ科学が正しいのかどうかはそれこそ神にしか判断できない。特に量子力学なんかでは科学のご都合主義な側面が色濃く出ているらしくて、古典力学と反するミクロな実験結果を説明するための仮説はいくつも存在している。その仮説のどれもが正しいという確証も反証もなく、とりあえず理解しやすい&使いやすい仮説が多数派になっていたりする。

古泉のウザったさと鶴屋さんのハイテンションぶりが印象に残った巻だった。